道の駅ましこ企画展示 師匠のことば 成井恒雄と仲間たち

【開催日】

2021年3月13日(土)~4月25日(日)

この度、道の駅ましこでは、「師匠のことば ~成井恒雄と仲間たち~」を開催いたします。師匠のことば展は1月16日~2月28日まで開催した島岡達三と弟子達に次ぐ第2弾の展示となります。

益子では焼き物に携わる作り手が多くおり、様々な表現をもって日々作品が生み出されています。そうした作品作りに取り組む過程で、影響を受けた「師匠」という存在が必ずいるはずです。

焼き物で偉大な仕事を成し遂げ全国的に名の知れた陶芸家も多い益子において、成井恒雄さんは無名に近い作り手ですが、益子町内の焼き物関係者には良く知られた存在でした。人間国宝の島岡達三先生は成井さんの仕事を「伝統的正統派」と評し、焼き物を作る技術はもちろん作風においてもオリジナリティ溢れる作品を数多く残しました。

日々の仕事として益子の粘土、釉薬、蹴ろくろと登り窯で作陶を続け、そんな成井さんのもとで蹴ろくろを習った人は優に50人を超えると聞きます。成井さんは習いをする人と対等な関係を望み、師匠や弟子という立場を好まず、親子以上の年齢差のある若者からも「ツーやん」という愛称で親しまれていました。また、細工場に訪れる人がいれば仕事の手をとめ、囲炉裏端でお茶を振舞い交流する時間を大切にしていたそうです。

今回の展示に際し30人以上の方にインタビューさせていただきました。成井さんの存在がそれぞれの生き方に影響を与え、今もなお仲間たちの心の中に成井さんの「ことば」は生き続けています。人を惹きつけてやまない成井さんの作品と同じく「ことば」も皆さまと共有し、益子焼の知られざる一面を展示にてご紹介できればと思います。

 

成井恒雄(経歴)
昭和14年益子町生まれ。 中学卒業後、家業である円道寺窯にて働く。
独立後、益子の土と釉薬、蹴ろくろと登り窯で生涯作陶する。
細工場を訪れる仲間といつも囲炉裏を囲んでお茶を楽しんでいた。
愛称は「ツーやん」、平成24年72歳逝去。

展  示  題 師匠のことは ~成井恒雄と仲間たち~
会  期 令和3年3月13日(土)~4月25日(日)
展示内容 成井恒雄直筆のことば、作品(非売)、成井恒雄の仲間たちの心に残ることば、仲間たちの作品(販売、一部非売)

【埋】師匠のことば_最終決定版
【埋】師匠のことば_最終決定版
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